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父 夜間救急 [病気]

抗がん剤2クール目の退院後、あまり調子がよくなさそうだった父。

見た目にもドンドンやせていく。
週末に実家に行くと、ほとんど寝てばかり。
食事も一日に、1口2口しかとっていない。

息がきれるので、大河と遊んでいても、ほんの数分しか持たない。

先日実家に行くと、ぜんぜんよくなっている気配はない。
本人曰く、息ぐるしく、食欲がない。
特に、手術した左側を下にしてねるととても苦しいそうだ。
苦しくて、声もだせなくなる(くぐもる)感じ。
1週間ほど前から、寝ていると背中と腰に痛みがある。

見ていても、ほんとにやせて、たぶん、体重も50キロないのではないか。
退院時は57キロだった。

副作用の間質性肺炎などが怖かったので、受診を勧めていたが、電車とバスで1時間かかる病院へ行く体力がないのも手伝っていこうとしない。

で、日曜日。
この日は私も実家にいて、後で旦那が車で迎えに来てもらうことになっていた。
ついで?だから、車で病院つれていこうか?と母に相談。
そうだね、ってなことで、家にいても改善する様子もないし、病院に電話してみる。
快く、来てくださってかまわないとのこと。

父を説得して旦那に車を出してもらい、救急受付の方へ連れて行く。
どの道一人で、受診させるのは不安だったのだ。

やはり、あまり的を得ないことをいうので・・・。

案の定、受付で「どうしました?」と聞かれるのへ、待ってましたとばかりに
「え~7月に肺がんで手術をうけまして、その後、抗がん剤の治療を・・・~~~ところが~~~でもって・・・」
となり、受付の方がイライラしだしたので、私が口を挟む。

受診時にも、似たような感じで、極力わき道にそれないように話を止めたり、口を挟んで補足したりしたけれども、
「いやぁ、あとは、家の近所の、ヨーカドーの店頭で、アスパラ何とかの安売りやっててですね。
10本500円もしなかったんですよね。それでそれを買いまして、その日は2本、次の日は3本、昨日は4本ものんでね。
で、よく見たら、小さい字で1日1本てかいてるんですよ!それがよくなかったかな~なんてね。」

てな調子で、べらべら喋っている。

とても、息苦しそうには見えないだろう・・・。

その後、肺と腰のレントゲンと、血液検査をする。
混んでたのもあり、そこから2時間以上の待ち。

晩御飯も食べてないので、大河もご機嫌悪い。
余りにも遅いので、看護婦さんに聞いてみる。

すると、
まだ、患者さん点滴してますから、って、あれ?してないですね。
ちょっと待ってください!確認します!


本当は、その間に点滴をする予定だったらしい。

結局、その直後、診察室に呼ばれた。

入ると、ハーフのような容貌で、若いが、ものすごいえらそうな態度のお医者さんが、ガムをかみながら、どうです?って。

再度、色々確認。
本当に息苦しいか?
今一番つらいのは、なんだ?
見てると、ぜんぜん息苦しそうじゃないし、顔色もいいし、元気ですよねぇ?
ほんとに息苦しいですか?

って、すごく失礼。
問題がなくて、救急病院で3時間半も待つ患者がどこにいる!!


レントゲンでは、肺に息苦しくなるような異常は認められず、腰もレントゲンからは何もわからない。
指につけて、酸素飽和度?を計るやつも、98%で、問題はない。
でもって、血液検査の結果では、アミラーゼという値が、上限110くらいなのが、350ほどに上昇。
これは、膵炎をおこしているか、起こしかけているのでは?とのこと。

聞いてわたしは、一瞬唖然。
次の瞬間、大納得。

父は、膵炎で、過去2回だか3回、派手に入院しているんですよね。
お酒が原因です。

そう。
食事はとれないのに、お酒は飲んでいたっけ。
控えるように常々言ってはいたが、最近特にちょっと多いなと思っていたんだった。
そういえば、前も膵炎になる前は、食欲なかったよなぁ。

父も、やべ!って感じ。

お酒どのくらい飲むの?

「すごーーーーーく薄めてますが、えーと焼酎なんですが。
・・・。
・・・・・・2合くらい。」

それは、少量のお酒とは言いません!
うーん、よくない、凄くよくないですよぉ~。
それですね。
食事もとらずに、お酒。
過去に3度も?!!
う~ん。
それですねぇ。
とてもよくないことですぅ。


で、結果。
このやたら、芝居がかった喋り方と、慇懃無礼な医者も嫌だったけど、
「入院する?」
との問いに、肺がんのからみや、副作用からくるものかと思い、こちらに来たが、膵炎であればいつもいってる家の近所でかかりたい。
とここでの入院は断った。
通院するにしても、肺がんと膵炎、両方遠方の病院では父もつらかろうし、お見舞いに来る母も大変だ。

先生も、「いいですよ~。」といいながらも、目は、そうしろそうしろ!といっていた。

でもって、腰や背中の痛みは、肺がんから(の転移で)くることもあるので、次の診察時にはCTとかやってもらった方がいいとのこと。

で、結局17時半にきて、21時過ぎまでかかり、点滴もうけず、ぐったりして帰ってきた。
特に、大河も連れて行くしかなくて連れて行ったのだが、よくがんばって待ってくれた。
ご機嫌斜めの大河を見ててくれた旦那にも感謝。

とりあえず、間質性肺炎などではなくてよかった。
でもって、原因がわかってよかった。


でも、意思が弱い父。精神的にもあまり強くない父。
肺がんにかかったことや、手術や、抗がん剤で毛がなくなったことなど、色々不安や、悲しみや、ストレスがたまってお酒に走ってしまうですね。
とても、悪循環なことだけど。

目の前で父の様子をみてきて、ほんの少しだが、患者の苦しみがわかったような気がした。

 

しかし、今回の医者と父はなかなかいい勝負でした。


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